田舎にある大きく古い私の家。

それが私の心を はなれない。

私があれのために あまりに何もしてやれなかったから

その残念さで つらいの。

あれは私にとって「物」ではないわ。

結局、それが私の貧と鈍のために こわれていくのが可哀想でならないの。

つまり私は あの家を好きなのです。

 

 

 そう嘆いて清子は消えていったけれど、、、

             あるじなしとて

                                今はなき蔵の前で

没後23年

  岡山県赤磐市出身の詩人永瀬清子の生家の保存活動をしています。


平成17年「現代詩の母」と表される詩人の生家を、このまま朽ち果させてはいけないと

詩人を中心とした有志が参集、平成25年NPO法人の認証を受け、土地、建物の所有権を得る。

詩人永瀬清子の生家保存と氏の文芸活動の研究と普及に関する事業を行ない、

もって県民の文化向上に寄与することを目的としている。

 

活動には構造設計者、棟梁が加わり、これまでに井戸の建屋と母屋の改修(耐震改修を含む)を行った。

改修工事費用1.000万円は、詩人の知己縁者、人柄や詩業を慕う者、建築価値を知る者ら

民間の浄財によってのみ賄われた。その間12年の歳月を要した。

 

会では詩人の月命日の17日に生家の清掃と朗読会を行う。

また平成28年には永瀬清子現代詩賞を創設。

今年度(平成29年)は蔵を解体し、その蔵と引き換えに制作した映像「きよこのくら」が完成し上映中である。

それに加え、2017年10月27日には生家(旧永瀬邸主屋と井戸)が国の文化財に登録された。

 


                 清子の生家 平面図

         修復修繕してきた生家の今の様子です。そして、これからも、、、